ひげを剃る。そしてアニメを観る。

アニメの感想を綴るブログ。

「バビロン」7話まで感想:微妙かと思いきや最高で最凶の一作だった! 8話が待ち遠しい。

バビロン

www.youtube.com


原作:野崎まど(小説)

ジャンル:サスペンス

製作:ツインエンジン

アニメーション制作:REVOROOT
REVOROOTはたしかツインエンジンのグループの制作会社です。ジェノスタジオやLay-duceなど味の濃い制作会社と連携しているツインエンジンだけにREVOROOTがどう売りだしていくのか見ものだったりします。そういう意味で、バビロンならREVOROOTよりジェノスタジオが手掛けそうな雰囲気があります。


※そうそう、バビロンといえば公式ツイッターの中の人が壊れてちょっと話題になってましたね。


「歩くセックス」これ以上のパワーワードはないでしょう。
今年の流行語は歩くセックスで決まりですね。


公式
babylon-anime.com


※ネタバレを含みます。
※考察はしません。いろいろ面白くないので。

6話まで感想

www.anime-diary.com

全体感想

1話ラストの自殺、3話ラストの集団自殺、6,7話の公開討論・曲世愛による集団自殺。7話ラストの瀬黒の拉致監禁・殺人。


前評判は一切見ずに見だしましたが、これがもう面白いです。上に出したように要所要所にターニングポイントがあってうまく引き込んでくれる。近年まれに見る黒くて暗いアニメにして中身の詰まった最高の一作なのではないでしょうか。1話のラストで引き込まれ、3・7話ラストで度肝を抜かれました。ここまで徹底的にダークな空気を作り上げる姿勢に感服いたしました。個人的にダークファンタジー的な作品が好きなので、こういった作品も大好きです。


曲世愛取調べでは、以前話題になった子どもを産む「生産性」にふれていたり、戦争の価値観についての尋問があったり、つかみどころのない作品。
「正義って何かしら?」
「なぜ人を生かすことは善いことなのかしら」
「悪いってなぁに、悪って何かしら?」
独特の空気感で迫ってくる曲世愛が薄気味悪くて、それでいて面白い。

7話

自殺法をめぐる討論で一悶着。野丸龍一郎の呼んだ子どもは実は齋開化の息子で、自分の心臓を心臓病の息子にあげるために自殺を考え始めたと、あくまで自殺を正当化しようとする齋開化。その帰りに齋開化を捕まえようとするも、曲世愛の意味不明能力のせいで失敗。

曲世愛のサイコ能力は意味不明で、7話での九字院の動きは少々理解が追い付きませんでした。九字院がお亡くなりになるシーンは衝撃でしたが、その過程が意味不明すぎてうまく入ってこなかった。と、思いきやラストであそこまでやるんだから曲世愛には世界をひっくり返すぐらいの何かを持っているんじゃないかとすら思った次第。曲世愛は最強ってことで、なんとなく意味不明な自殺教唆も最後にはすっと入ってきました。


そして、
ラストのレシートのオノ¥5,800はいい感じでしたね。そう、このサイコパス感がいいんですよ笑。家庭の団欒と殺しを交互に描き、切るシーンはお弁当にハンバーガー。

「なぜ人を生かすことは善いことなのかしら」
「悪いってなぁに、悪って何かしら?」

曲世愛の言葉は取調べの時から変わらず面白く惹かれるものがあります。
実に気持ちの良いラストでした。
3話ラストであそこまでモラル崩壊なシーンを映し出したのだから、ここまでやらないとって感じです。裏でやってるサイコパスの百倍サイコパスやってるのが最高ですね。内容は最恐ですけど。


6話までの感想で「齋開化や曲世愛がどのように化けるのか、検察や公安、政治家はどこまで自殺法沼にはまっていくのか」と書いていたら7話でこれです。期待を裏切らない。むしろ期待を越えてきました。

キャラ

初め、というか6話まではサスペンス小説が原作なだけに個々のキャラがアニメにしては弱いな~と思っていましたが、7話を観終えるとまた変わってきます。

一番キャラが強いのは言うまでもなく「曲世愛」。言葉としぐさだけで人を自殺に追い込み、オノで人の四肢を切るサイコパス
次は「齋開化」。穏やかでいて論理的、でも自殺の前ではモラルが欠如するサイコパス。子どものために自分がしんで心臓を譲ることを実際にしようとするあたりやはりイカレテいます。
正直のこ二人以外でキャラ濃いな~と思う人物はいませんが、どうせみなさんお亡くなりになるので関係ないじゃないかと思います。
正崎さんは「正崎善」というありえないほどの善人ネームなわけですが、それ故に悪人と立ち向かう姿はカッコいいですね笑。

面白いけど、大人気!とはならなそう

7話まで完走しないと曲世愛や齋開化、とくに曲世愛という人物の素晴らしさがわからないからです。しかし7話まで見てくれる人はおそらく若年層には少なそうですし、なにより内容が重く見る人を選びやすい。1話はラストでしっかり引っ張っていますが、2話4話あたりで切ってしまう人も多そうだなと思います。話の内容もカロリーが高く、5話までは話が見えない上に進行が遅いので「飽きた」とか「つまらない」とか言う人もいなくはなさそう。でもしっかり7話まで見れば、続編作品を除けば個人的には今期の覇権アニメです。

それにやはりキャッチーなキャラが少なく、サイコパスでいう常守朱残響のテロルの三島リサのようなこのキャラを目で追っていたいという人物がいないのも弱い部分なのかなと思います。正崎善は正義感が強いただの男ですからね。アニメとして全般的に人気になるというよりかは、ニッチなところで長く愛されそうなアニメって感じな気がします。

でもアニメの流行の最前線を敢えて攻めないツインエンジン、もといプロデューサーの存在はアニメの将来にめちゃくちゃ活きるだろうなと思っています。

テーマ

作品のテーマは一貫しており、「自殺=罪」「自殺=悪」という概念を見つめ直すというもので、実は結構シンプルなんですよね。話の内容がどんどん過激になっていくので忘れてしまいがちですが、本旨はここです。

最後に

次回放送は12月30日ということで、一旦休憩ですね。
今期はサイコパスもそうですが、放送時間や放送時期が変形なものが多いような。


言い方悪いですが、こういう掘り出し物みたいな原作って結構あるんでしょうか。アニメも制作本数が増える一方でストーリーのクオリティが下がっているように感じるので、バビロンのような原作をぜひ掘りだして頂きたいものです。


※ぜひ3話まで、時間のある方は7話まで一気見することをお勧めします。